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今夜の番組チェック

第五十一回 横隔膜

 笑いは、横隔膜の運動である、と言ったのは、哲学者のカントです。カントは、夕食時には、楽しい
会話を楽しんだそうです。そして、笑いは健康に良いとその著作とは全く異なるくらいに快活な人だった
そうです。80過ぎに亡くなった時は、ボケていたそうです。生前の彼の時間に厳しい生活と生涯独身
で過ごしたというところが、哲学者らしいと言えば哲学者らしいところでしょうか。

 笑いは、横隔膜の運動であるばかりではなく、免疫力を高めるようです。原爆乙女で知られ、原爆
に会った女性をアメリカへ招き、顔の整形などを受けるために尽力をした新聞記者であったノーマン・
カズンズ氏は、自分の膠原病や心筋梗塞を面白い話しをしたり聞いたりすることにより、免疫力を高め
、自分で治したそうです。また、日本においてもガン患者が落語などを聞くことにより、治癒したり、延命
したりしているようです。

 さて、哺乳類が横隔膜を持つようになったのは、二億五千万年の昔に起きた地球規模の火山活動
によるらしいのです。地球の面積の7割以上は、海で占められています。残り3割未満に過ぎない大陸
は、一塊とならず、ばらばらに散らばっています。オリンピックの旗に描かれている通り、地球には現在
五大陸があります。その大陸の全てが一つとなったパンゲリアと言われる状態になった時、この火山
活動が引き起こされるのだそうです。地球への内核への力が増し、地球のマントルが、表面に突き上
がり、生物の生存に深刻な影響を及ぼす火山活動が起きるのだそうです。

 そんなわけで、地球上の95%の生物が死滅し、それと共に二酸化炭素が増え、酸素が減って
しまったようです。その後の安定した温暖な気候の中、二億五千年前から六千万年前までは、大型
爬虫類、つまり恐竜の時代となりました。そんな中、哺乳類は、少ない酸素を有効に活用をするため
に、肋骨の数を減らし、横隔膜を作ることにより、腹ばいになって授乳が出来るように進化したそう
です。卵よりも子供の生存率を上げる胎生という出産の形も完成させたようです。

 横隔膜は、体の中に、酸素を効率よく取り入れるためには必要なもののようです。私が、横隔膜
を意識する時は、しゃっしりに苦しむ時くらいでしょうか。しゃっくりは、横隔膜の痙攣です。一度、
出始めるとなかなか止まらず苦しむことになります。ゆっくりと息を吸い込みと、体の隅々まで酸素
が行き渡り、心が落ち着いてきます。呼吸は、自律神経や免疫系にも影響を与えるようです。

 皆さんも、お金のかからない健康法、哺乳類誕生以来にお世話になっている横隔膜を活用して
みませんか?

第五十ニ回 ゴール?

 筋腫や内膜症や腺筋症は、閉経すれば大丈夫だ。閉経すれば、問題がない。そんなことは常識
だと思われているようです。でも、果てしてそうなんでしょうか。現在の女性の閉経年齢は、50.5
歳くらいだと言われています。年齢としては、49歳で閉経(最終月経から一年以上経過後、確定と
します。)する人が一番多いようです。筋腫持ちの人の場合は、これよりも3年から5年ほど遅れる
傾向がはっきりとしているようです。

 しかしながら残念なことに、筋腫の人と正常な人との比較対照は、なされていても、内膜症や
ましてや腺筋症の人の閉経時期が正常な子宮を持った人と比べて閉経の時期が遅延している
のかどうかの研究はないようです。

 正確に閉経時期を確定するためには、全国規模で長期間に渡っての調査が必要であり、その
手間も時間もお金も馬鹿にになりません。その上、統計を取ったとしても、閉経そのものは病気
ではない場合が殆どであり、医師も統計に対しては、積極的にはならないのでしょう。しかし、私
たちのような閉経との病気の兼ねあいの中で生活せざる得ない場合には、正確な閉経時期の
統計は、重要度が高いと思います。

 例えば、45歳以上の人に行われる閉経までのホルモン療法です。この療法は、逃げ込み
療法と呼ばれ、いかにも閉経までの時間をホルモン剤を用いて病気の辛さから逃げるという
イメージを抱かせます。閉経時期を調べた統計資料によれば、46歳までは、閉経する人は
殆どいないようです。しかし、47歳を過ぎる頃になると徐々に閉経する人の数が増えてくる
ようです46歳までの閉経率は、10%だそうです。47歳段階でも、97%くらいの人に月経が
あります。それが、49歳になると58%となります。卵巣の機能低下は、35歳くらいから始まり、
40歳に急激に低下し始めるようです。そして、卵子の数もそれと平行して急激に減っていくよう
です。

 ギリシャ時代、平均閉経年齢は、49歳で、それは平均寿命と同じくらいだったそうです。
現代は、閉経後の人生が長く、人生の三分の一にも達しています。卵子は、女性の体の中
で、毎月、成熟と排卵を繰り返しつつ、女性ホルモンを分泌させて女性の体の健康を維持さ
せています。それなのに、男性ホルモンの分泌の減少のなだらかさに比べて、この急激な減少
とそれに伴う更年期障害は、一体どういうことなんでしょうか。神様は、女性に月に一度の試練
を与えるだけでなく、妊娠と出産を与え、その上、子育てが終わったと思って、月経が終わり、
やれやれと一息つくや更年期障害がやってくるように、どうして作ったのでしょうか。月に一度
の月経に伴い、筋腫や内膜症や腺筋症や卵巣嚢腫というおまけまで用意しているのは何故
なんでしょうか。

 昔、卵で子供を産みたいと言った女優さんがいました。卵で産めれば、子宮や卵巣への負担
も少なく、病気も少なくて済むでしょう。ただ卵を産んでからが大変そうですね。(笑)
 ホルモン剤が卵巣に与える影響は少なくないと思います。乳がんの人が、5年間に渡り、ホル
モン療法(ゴセレリン)を受けた場合、その3割の人が閉経してしまうそうです。ホルモン療法
が有効とされる人たちは、閉経には間の有る女性ホルモンの分泌がされている人たちです。
その人たちの3割が閉経してしまうのですから、ホルモン剤の卵巣機能低下は相当のものだ
と思います。筋腫や内膜症や腺筋症の場合と違い、半年間投与して、半年間休む形ではなく、
連続して投与される違いはありますが、年がいけばいくほどその影響は大きくなるのは当然だと
思います。それでも、抗がん剤投与に比べるとかなり体に優しい治療法とされています。

 乳がんで、抗がん剤を投与するとその約六割の人が閉経してしまうそうです。乳がん患者には、
30歳代の若い患者が多いことから、この問題は大きいです。乳がんの場合に、その治療過程
の中で、このような卵巣機能低下や閉経の問題があるということは、あまり知られていないよう
に思います。

 閉経時期の統計の問題もそうですが、命に殆ど関係しない良性疾患についての統計や研究
については、医療関係者の情熱は、悪性疾患のそれに比べて低いようです。患者たちが、素人
であっても医療機関に働きかけるなどして、その治療方法を開発していかなければならないよう
です。その際、障壁となるものは、患者相互間の団結です。医者は、医師会や学会などを通じて
団結がしやすいです。しかし、患者は、どうしても孤立しがちです。しかも、患者たちの意識の中
にも、自分たちが何かをしようという意欲に欠けているように思います。患者から変えていく医療
が今後は必要ではないでしょうか。

 第五十三回 呪い

 イギリスでは、月経のことを口語で、 the curse、つまり呪いと呼ぶそうです。正常な月経を
持つ女性にとっては、今や月経は呪いでも何でもないことになっています。でも、私たちのような
腺筋症に苦しむ女性とっては、何かの呪いかと思うほどの痛みや出血それに伴う貧血などに
苦しめられています。月経期間であることを日本では、日の丸とか旗日だと言ったりします。
イギリスでは、白馬に乗っているとか屋根から落ちたとか表現をするのだそうです。
 また、フランスでは、百年戦争などの影響からかイギリス人が来たと表現するのだそうです。

 月経血は、女性の体を流れている血と同じもので、別にけがれた血でも何でもありません。
しかし、世界各国で、同じように月経中の女性は、不浄な者とされてきたようです。私にとって、
月経は、不浄なものと言うよりも、イギリス人のいう呪いに近い感覚です。生活習慣病、かつて
成人病と呼ばれた類の病には、その人の今までの生き方が凝縮されているように思います。
 翻って、腺筋症については、どうかと考えてみると・・・これもまた生活習慣病同様に慢性病
に分類される病だと思います。しかし、ガンにも小児ガンと成人のガンがあるように、腺筋症にも
子供の時からなる腺筋症と大人になってからなる腺筋症とがあるように思います。

 私の場合は、初潮の時から、常に痛みを伴い、年と共に増す出血量という経過を考えると
小児ガンと同じで、生まれ持った病であるとの思いがあります。ガンになった時に、医者は、ガンに
ついて、色々と説明をします。でも、その根本となる今後は、ガンにならないためにはどうしたら
よいのかということについては、アドバイスすることはありません。病の原因が分らないから、
それについてアドバイスをすることも出来ないのでしょう。しかし、ガン患者になった人たちに
とって、一番知りたいと思うことではないでしょうか。

 腺筋症についても、一度なってしまったことは仕方がないとしても、腺筋症と診断された後に、
どのような生活が腺筋症の進行を遅らせたり、あるいは改善させてくれるものかの道しるべを
提示してもらいたいと考えるものでしないでしょうか。ドキュメント子宮内膜症という本の中に
書かれてあった一文に、著者である彼女の担当医が、内膜症の人は、内膜症になったら、今度
はどうしたらいいのでしょうか?と必ず尋ねる。僕たち医者は、占い師じゃないので、そんなこと
は予測できないとありました。しかし、患者の気持ちとしては、それが真実です。

 素人である自分、しかも、内膜症や腺筋症といった閉経まで、あるいはもしかすると一生付き
合わないといけない可能性のある病気にかかった場合には、圧倒的にその病気につ関する
体験と知識を持っている医者が、自分の病気の今後の経過について、予測が立てられると
期待するのも無理はないとことでしょう。しかしながら、医者は、病気についての知識や起こって
しまった病態については、それなりの対処はするものの、その患者個人の今後の病気を持った
生活については、真剣に考えてはくれません。医者は、病院を訪れた時のその患者の子宮の状
態については、治療方針を立てることをします。しかし、その子宮を持った女性の不安について
は、我関せずといった態度を取ることが殆どではないでしょうか。内科や外科以外に、精神科とか
診療内といった科をこさえていることから推察するに、どうやら医者は、人の体ばかりか心を治せる
のは、医者だけであると考えているフシがあります。それなのに、精神科や心療内科以外の科
の医者たちは、体が侵されている病には関心はあるが、それに伴う心については、とんと無関心
に見えます。

 腺筋症なら、子供を産むまでは、我慢をする。そしてその後は、子宮を全摘する。それで
十分じゃないか。そう考えて日常の診療を行っている産婦人科医には、腺筋症を大切に保持
しながら、明日の医療の進歩を信じながら生活している人たちの思いは永遠に伝わらない
のだろうなぁと寂しく思っています。

 私自身、腺筋症の呪縛から解放されるのは、子宮全摘を決意できる日だと思っています。
誰かに私にかけられている呪いの魔法を解いて健康にして欲しいです。(-_-;)

第五十四回 友の会

 腺筋症患者の全国的組織があればいいのに。それは、私が腺筋症と前向きに付き合おう
と決めた時に、一番最初に思ったことでした。そこで、腺筋症についての集まりがどこかに
ないかと調べ始めました。そして、分ったことは、子宮内膜症がメインの集まりには、日本
子宮内膜症協会という自助グループがあるということと子宮筋腫をメインとする自助グループ
には、たんぽぽというグループがあるということでした。そして、腺筋症は、そのどちらにも
属してはいるけれど、やはり影の薄い存在だということでした。

 ではと、インターネットを開始して、すぐに腺筋症についてのホームページを検索してみると
これも自助グループと同様の状況でした。筋腫と内膜症の個人サイトは数々あれど、腺筋症
のサイトは見当たらない。どうしてだろうか?素朴な疑問が湧きました。腺筋症の人たちは、
日本子宮内膜症協会にしろ、たんぽぽにしろ、中途半端な状態でいることに満足しているよう
に感じました。

 たんぽぽや日本子宮内膜症協会の活動が、筋腫や内膜症の知識を一般の人に広めて
いく原動力になっていると思います。腺筋症の人たちだって、たんぽぽや日本子宮内膜症
協会と同様に、グループを作って、活動していくことが大切ではないでしょうか。
 そうは言っても簡単に自助グループを作れるものではありません。やる気だけでなく、人材
が必要です。会を組織して、活動していくことは容易なことではありません。でも、物事はただ
考えているだけでは何も進みません。

 インターネット時代になって、地方から腺筋症についての情報発信が可能になったとはいえ
、まだまだその恩恵を受けられない人たちもいます。その人たちのための役にも立ちたいと
考えていますが、今のところ、私には、実現可能な形での案は浮かびません。
 患者の側も、ガンほど深刻なストレスを持ち続ける病気でない場合、会が情報提供者であり、
会員は、その情報を受けるだけの一方通行が多くなりがちです。そして、会員は、治療方針
や病院・医師が決まると同時に、会から受ける情報は、無用となり、何の愛着もなく、会を捨て
ていく。今存在する患者会の悩みは、そんなところにあると思います。

 つまり、患者にとって、病気は、自分に関する問題が解決したなら、それでおしまいのようです。
これでは、患者を見ず、患部だけを見ている医者と同じです。医者に比べて、はるかに弱い立場
に置かれている患者は、病気を個人だけで完結させることなく、今後のためにも、会などの活動
を通じて、積極的に医療に関わっていかないといけないのではないでしょうか。とはいえ、個人
が他の人たちのことを考えて行動することは、難しいものです。

 病気についての情報だけではなく、心のふれあいをも大切にする腺筋症友の会が作れたら
いいなと考えています。具体的な活動は抜きにして、ふれあい掲示板では話せないような話し
もできる場ができたらいいなと思っています。
 
  あなたは、こんな腺筋症友の会に関心はありませんか。

第五十五回 不要

 夏が来ると思い出すのは、昭和60年8月12日に起きた大惨事です。4名の生存者と
520名の死者を出した日航ジャンボ機の墜落事故です。群馬県の上野村に墜落した飛行機
の残骸の光景は衝撃的なものでした。

 予知夢というものがあると言いますが、私は、この時、それを体験しました。夢の中で見た光景
がそこに広がっていました。私の見た映像は、まず真っ青な空と強い日差しの中に飛んでいる
ジャンボ機と燃えている山林に墜落をしている機体とヘリコプターで吊り上げられている少女の
姿でした。そして、懸命に作業をし続けている地元上野村の消防団の人たち。後ろには、上野
という文字を丸で囲んだ法被を着ていました。

 人間というものは、全く自分と関わりのない事件や事故についても、強い情念を伴うものは、
感情が伝わるようです。事故の映像と共に、「もう駄目だ。」「助からない。」「このまま死んで
しまうのは無念だ。残念だ。」という沢山の人たちの入り乱れた様々な感情を感じました。

 また、芸能人で若くして自殺した岡田有希子さんの時も何故かその死を事前に感じてしま
いました。何気なくテレビを見ていて、彼女が歌を唄っていました。その時、ふと彼女は死んで
しまうなと感じました。自殺で死ぬとは分りませんでしたが、彼女の影が薄く感じたのです。
遠からずこの世から彼女は消えてしまうだろう。そう一旦は思ったけれど、いや違う。まだ
彼女は若く、そして健康だ。そんなことはないだろう。杞憂に過ぎない。そう思いました。
 でも、その後、そんなに日を置かずして彼女は亡くなってしまいました。

 菅直人氏が厚生大臣だった時、血友病患者がエイズに感染して亡くなった遺族に対して
謝罪した時は、その亡くなった人の無念の思いがせつせつと伝わってきて、吐いてしまい
ました。その他にも、子供の頃、起きた大きな地震、十勝沖地震を予知したこともあります。
母が、すい臓ガンになり亡くなる前年には、母が亡くなり、父もガンになる夢を見ました。
でも、結局は、どれ一つとして何の対策を立てることも出来ませんでした。

 こんな中途半端な能力?は、へたにない方がいいと思います。特に身近な人たちの
不幸を感じてしまうことは、苦痛です。原因がこうで、こうすれば防げることが出来る
ならば、その力は、まだ素晴らしいと言えるかも知れません。世の中には、生まれ持った
超能力を活かして事件や事故を解明したり、それで生計を立てたりしている人たちもい
ます。それに比べると殆ど役に立つこともなく、不快に感じるだけです。こんな中途半端
な能力は、いらないとつくづく思います。

第五十六回 余力

 腺筋症は、雪だるまと一緒です。最初は、小さな雪の固まりですが、転がっていくうちに
段々と大きくなります。最近、体がしんどいなぁと思うのも、また頑張りが利かなくなってき
ているのも、ただ年を取っただけではないと思います。内膜症と腺筋症の人が最近、子宮
の全摘手術を受けました。お二人共、それぞれ苦節?10年と5年の間、痛みと出血に苦しみ
ました。お二人ともお子さんがおられます。結果として、全摘後少し体調を崩したものの快調
なご様子です。そしてどうしてもっと早く子宮を取らなかったのだろうとおっしゃっています。

 ホルモン剤を使った場合でもそうですが、生理の痛みと出血から解放された期間の快適さ
は忘れられません。だから、ホルモン剤を止めた後の生活が、受ける前の生活に戻った
だけなのに、とても辛く感じるようになってしまいます。こんな大変な日常をどうやって凌いで
暮らしきたんだろうかと考えたりします。ホルモン剤を体験し、生理のない生活の快適さに
それまで避けてきた子宮全摘を考えたという人は多いように思います。

 年齢が若いわけでもなく、結婚控えているわけでもなく、ましてや出産を希望している
わけではない、お気楽な立場の女にとっての子宮は、一体何なのだろうと最近特に考える
ようになりました。痛みには、痛み止めで耐えればいい。出血は煩わしいけれど大きなナプキン
で何とか凌ぐ。そして貧血は、鉄剤を飲んでなんとかする。それが年々大変なことになってき
ました。段々と自分の中で、体力的に回復するのが難しくなってきているのを感じます。

 腺筋症で全摘した人は、全摘後に医者に不調を訴えると「更年期かもね。45歳という年齢
なので、手術をしなくても更年期になっていたかも知れないし。2・3年で閉経だったのかも。」
と言われたそうです。筋腫や内膜症持ちの人は、閉経が遅いという報告もありますが、これも
個人差が大きいものです。

 全摘についてなお真剣に考え始めて分ったことがあります。それは、私の中にも結婚願望
や出産願望があるということです。45歳の誕生日を迎えるまでは、良い人がいれば、結婚も
いいなと思っていました。それが、45歳になって、そんなのは幻想だ、実際にはそんなことは
ないのだと悟りました。妊娠だって出産だって、子供が特に好きだというわけでもありません。
妊娠している自分の姿も想像できません。なのに、いざ子宮が無くなったら・・・と考えた時、
好きな人と結婚をして、その人の子供、男の子を産んでみたいなぁ〜なんて考えたりするの
ですから、おかしなものです。人間、追い詰められると隠れていた本性が出てくるもののようです。

 やっぱり、これって恋愛をして結婚をするという体験が欠けているせいでしょうか。
私と腺筋症との付き合いは、心と体の余力との闘いになりそうです。

第五十六回 バラペン

 パラペンとは、パラオキシ安息香酸エステルとは、保存料として使われる添加物のことです。
カプセルの健康栄養補助食品に使われ、アレルギー誘発物質でもあります。折角、健康のために
と高いお金を払って飲むものが、こんな状態では堪りません。

 ピクノジェノールの購入先である岐阜県の林医院の林修先生が精神科医だということと
ピクノジェノールを月経痛ではなく、良い治療薬のない慢性疲労症候群に用いて成果を
上げているということくらいしか知りませんでした。先日、ピクノの再購入にあたり、林先生
の書かれた本『医者も患者も目をさませ』悠飛社・林修著・定価本体1600円を買ってみま
した。林先生がどのような経過で、ピクノを製造して販売し始めたのかということを知りたい
と思ったからです。

 それによると知人が無添加化粧品の販売を手伝って欲しいということから、化学物質である
添加物の問題に取り組み始めたのだそうです。また、健康栄養補助食品に興味を抱くように
なったきっかけは、医者の指示に従わず、病院の出す薬もあまり飲まない患者が、ウコンを
飲んで血糖値がうまくコントロールできていることに驚いてだったそうです。林先生も同じよう
に糖尿病と脂肪肝に悩んでいて、さっそく試してみて、その効果を実感したそうです。その当時
は、ウコンという名前は、殆ど知られていなく、胡散臭さもあったようです。しかし、自分の体で
試してみての良い結果に、元来の探究心の高さが出てきたようです。

 少し昔、化粧品には、指定表示成分の表示が義務づけられていたそうです。指定表示成分
なんていうと何か体に良いものがこれだけ含まれていますよと特別にお上が認定したものの
ような感じを受けます。しかし、実際は、厚生労働大臣が薬物法の規定に従って、アレルギー
や皮膚障害を起こす可能性が高いと指定した化学添加物約2000のうち、約100種類のこと
を言います。

 添加物は、化粧品に限らず、食べ物や医療品にも含まれています。そして、それにより健康
に障害を受けたりします。林先生は、添加物を排除して安全で効果の確実な健康栄養補助
食品を追求していくうちに、自分で製造と販売を手がけることとなったようです。毎日飲み続ける
ためには、安全で成分が確かで、値段も手頃でなければならない。当然なことですが、それを
成し遂げることは困難だと思います。林先生の本の中にも書かれていましたが、健康栄養補助
食品を通販会社を通して販売をするということも考えたそうですが、通信販売の場合、その販売
価格の半分を手数料として取られることになるんだそうです。日本は、アメリカに比べて健康栄養
補助食品の数が少ないので、なかなか値段が下がらないのだそうです。

 また、ピクノを取り扱った最初の目的は、看護師さんらのお肌がきれいになるからだったそう
です。そのうち、彼女たちの中から、生理痛が軽くなった、腰痛が消えたという評判が立ち、
その後に、小濱隆文先生たちの産婦人科医たちの報告を耳にして、本当だと分ったそうです。
 ピクノは、生理痛だけではなく、最近何かと話題の片付けられない女たちに代表されるADHD
(多動症)にも有効なのだそうです。リタリンという依存性の高い薬しか有効な薬がない中、これ
といった副作用もないピクノは、福音なのだそうです。ピクノは、お肌がきれいになり、生理痛や
腰痛などの痛みが軽くなるだけではなく、精神面にも良い影響があるようです。林先生の場合は、
ピクノを飲むとぐっすりと眠られるそうです。また、ある人は、喘息が良くなる、発作が出にくくなる。
発作が起きても軽く済む。などなど多彩な効果が見られるそうです。

 精神科医として、最近、腹が立つことは、自分自身の怠慢さを病気だと言って自分自身の生活の
だらしなさを改めようとしないエセADHD患者やPTSD患者(ストレス後障害)が多いと嘆いてい
ます。自分のわがままを病気のせいにして、自分も周囲にも納得させようとしていては、その人の
ためにはならない。そういくら諭しても馬の耳に念仏なんだそうです。精神科医って、色々な患者
さんがいて、大変そうだなぁ。

 患者が医者に対して、常に弱くて無知のまま被害者になっているだけではないようです。
患者の側も、考えないといけないことも沢山あるようです。
 ピクノのほか、キャッツクローというペルーのアンデス高地・アマゾン源流原産とするUncaria
Tomentosa(アカネ科)の蔓性の植物で、葉の付根にトゲがあり、その形が猫の爪に似ている
ところから、Cat’s Claw(猫の爪)と呼ばれているものを飲み始めました。キャッツクローは、
慢性関節リュウマチなど炎症性の痛みによく効果があるといわれているそうです。飲んで20日
くらいになりましたが、心持ち痛みが軽くなっているような気がしています。痛みが出ても、鎮痛
剤の量が少なくて済んでいるような気がします。

 猫が大好きな私だから、キャッツクローの効きもいいかも?知れません。(笑)

第五十七回 教育

 最近の文部科学省は、ゆとり教育による学力低下を反省し始めているようです。義務教育
の間に、覚えなくてはいけないことはきちんと教えることが基本のはずです。それなのに、ただ
教える学習時間の削減と内容の縮小を図り、土日を休日にして、時間を減らせばそれでいい
といった感じです。塾などに頼らなくても基本は学校できちんと教えればいいと思います。

 薬や病気に関する知識は、人間が生きていく上で大切な知識だと思います。車の運転をする
のには、自動車の教習所へ通って試験を受けなければなりません。それなのに、薬を飲む場合
の基本的な知識は、広く一般には知られていません。食間という医療機関が普通に使っている
言葉さえ、患者の側には、正確には伝わっていないと思います。また、三大成人病、今は生活
習慣病といわれるガン・脳卒中・心筋梗塞についての大まかな知識についても、あまり知られて
いません。生物や保健体育といった授業の中で、薬やこうした病気に関する知識を一通り教える
必要があると思います。

 教育は、人間が生きていくために必要な知識を身に付けることが目的です。計算や読み書き
は大切ですが、健康を保つためにも、薬と病気に関する知識は必要だと思います。
 社会的に地位の高い人たちが、一度、致命的な病気になった時に取った態度は、日頃の
彼らの印象と異なり、医療側にお任せという形になり、心理面からも、すっかり病気や病院に
取り込まれてしまっていることが多い気がします。元ニュースキャスターで、今は国会議員をして
いる小池百合子さんは、子宮筋腫で子宮を全摘しました。彼女のその時の事情について、雑誌
などで拝見しました。その中には、日頃のしっかり者の彼女とは全く異なる戸惑いと病気に関する
無知と不安が書かれていました。どうしてこうなってしまうのか?と考えると、その原因は、日頃
から病気に対処する心構えが出来ていないからだと思います。

 これだけの情報社会でありながら、健康な時は、病気に関する知識を集めようとはしません。
まるで、病気の知識を得れば、即、病気になってしまうような気分を持っている人が多いようです。
 義務教育で、少しでも、病気になった時に、どうすればよいか。患者として医者に尋ねるべきこと
は一体何なのか。そして、薬の効く仕組みは、一体どうなっているのか。そういったことに関して
の教育を受けていれば、いざという時には、とても役に立つと思います。日本医師会や文部科学省
のお偉いさんは、どう考えているのでしょうか。

 学校では、もっと実用的な事柄を教えて欲しいなと思っています。そして、本当にゆとりを持って
生きていける力をつけさせて頂きたいなと思います。

第五十八回 ショウ・ン・テル

 ショウ・ン・テルは、英語で、show'n tell と書きます。これは、アメリカの義務教育の中で行われる
授業の一つです。一つのテーマを見つけて、それについて同じクラスの皆に、色々な説明をするもの
です。この体験を通じて、情報の捉え方とその伝え方を通して、人との付き合い方を学びます。
 アメリカ社会は、競争社会であり、その中では、自分の意思をはっきりと示す力が必要とされるた
めだそうです。

 日本の社会では、自分の意見を主張することよりも、組織全体の和を保つことの方が優先され
ます。これは、日本とアメリカの文化の違い、国民性の違いだと思います。アメリカは、合理主義
は、雑多な民族と共に生きていくためにも必要だと思います。日本人は、アイヌの人や在日韓国人
や在日朝鮮人などの民族の異なる人たちもいますが、大半の国民は、大和民族のほぼ単一国家
です。そういう特殊性もあると思います。

 人は、他の動物と異なり、言葉を持っています。しかし、言葉が出来てから、長い間、それは
文書になって記録されることはありませんでした。人間の築いた文化は、語り部と呼ばれる特定
の人を通じて、後世に受け継がれていました。その言葉を文字という形で、いつでも誰でも読んで
知ることが出来るようにさせたのは、紀元前3000年頃のシュメール人によってでした。
 文字の発明は、人間の生活を飛躍的に豊かなものにしました。文字を生み出したシュメール人
って、本当に偉大です。

 何気なく読んでいる本ですが、文字というものが存在しなかったとしたら・・・本を読むことも、
こうやって、ホームページを作ることもなかったことでしょう。文字を学ぶことによって、その文字
で綴られた書物を手にすねことによって、会ったこともない・会えない先人たちの知識を学ぶこと
ができます。本当に文字って素晴らしいものだと思います。

 天才たちの知能指数を調べている研究者の書いた本によると、普通の人が、知能が高いと
常識で考えている数学者や物理学者よりも、意外にも文学者に高い知能指数が要求される
のだそうです。作品を描く上で、色々な分野の能力が要求されるから、だそうです。
 とすると、作家になるためには、かなり頭が良くないといけないってことかしらん。私にも書ける
ことは、自分の体験談をまとめたものくらいだと思います。

 誰でも、人生に本にして1冊くらいは、出せるものだといいます。私も、いつか1冊まとまった本を
出してみたいなと考えています。皆さんは、1冊本を出すとしたら、どんな内容の本を出したいと
思いますか?

第五十九回 顔

 人と会った時にまず一番目に入るのは、なんといっても顔でしょう。顔と表示そして声と口調
そしてその人の態度、服装と人は、短時間の間に、その人を判断するものです。同じ自助グループ
に属する人が、「女に生まれたからには、絶世の美女に一度生まれてみたい。頭が良くて顔は
並みかそれ以下の場合と頭は並みかそこそこの馬鹿で顔は美しい場合のどちらかを選べと
言われたら、私は後者の場合を取る。」と言っていました。確かに、頭が普通であれば、顔が
美しい方が、それなりよりも人に対する第一印象も良いでしょうし、得なことも多いと思います。

 重い荷物を持って階段を上る時に、手伝って欲しいと美人が頼むと10人中9人の男性が、
その頼みを聞いてくれるそうです。その一方、美人じゃない人が、同じことを頼むと今度は、
その反対に、10人中9人が断るそうです。(@_@) 顔じゃないんだ〜ぁと言ってはみても、
男も女も美しい人には、弱いようです。また、美人は、頭が良さそうで、しかも優しそうに見える
から不思議です。若い時は、特に美人とそうじゃない人の差は大きく感じます。整形が流行る
のも何となく分る気がします。中身は同じでも、顔を修正したただけで、明るくなった、優しい
と見られるんですものね。

 幸か不幸か私は、美人には生まれませんでした。でも、まぁそこそこの線なので、整形まで
は考えたことはありません。腺筋症がひどいのに、全摘さえ受けられないのに、痛くもない
顔の状態を変えるために、手術を受ける気持ちにはならないのは当然ですね。中学時代の
同級生と札幌で偶然出会ったことがあります。中学の時は、私と同じそれなり族だった彼女
が、とっても美人になっていました。彼女は別に整形をしたわけではありません。化粧がとて
もうまく、しかも、おしゃれで都会暮らしの大人の女になっていました。整形をしなくても化粧だ
けと服装や髪型だけでも、美しくなるものなんですね。

 女優を見ているとデビューしたての頃は、生まれ持った美しさや可愛らしさが、目立っています。
若い頃は、誰でもある時期、美しい時があります。生来の美しさを持った人は、その美しい時間
が他の人よりもずっと長いものです。10代、20代は、美しい人は、本当に美しいです。それなり
族の私が目指しているのは、ある程度の年を取った後の顔の美しさ、品のある顔です。 こちらは、
個人の努力次第で、ある程度は実現可能だと考えています。内面から滲み出てくるもので、その
人の生き方が顔を始めとする体全体に出て来るものです。私は、美人じゃないけれど、品のある
おばさん、そしてお婆さんになりたいなと思っています。そのためには、毎日、少しずつでも教養
を身に付けていきたいと考えています。それなり族は、それなりに品性を目指しま〜す。(^o^)丿

 生来の美人族の皆さんは、ダイエットとエステにお金と時間を費やすのかしらん。その辺が
知りたいなぁ。でも、人生に1日だけでも、絶世に美人になってみたい、とも思います。(笑)
 でも、これは、腺筋症が自然に治ることと一緒で、単なる夢です。

第六十回 ジグゾーパズル

 人生は、ジグゾーパズルに似ているなと最近思います。人生に無駄なことはないと誰かが
言っていましたが、本当にそう思います。若い頃、無駄だと思った事柄が、年数を経るにつれ
て、無駄ではなく、急に大切な体験となっていることに気付かされます。例えば、天候の挨拶
なんて、若い頃は、無駄な会話の一つだくらいに思っていました。だから、人と会っても、そんな
無駄なことは言わずに、直接、話したいことを話すという具合でした。今考えてみると、それは
本当に傲慢な物言いでした。天候の挨拶は、人と人との会話をスムーズにスタートさせるための
有意義なものです。そんなことに若い頃の私は、気が付きません。いや、考える頭も持ち合わせ
てはいませんでした。

 中学時代から30歳くらいまで、長い間、さんざん悩まされた自律神経失調症と今に続く生理痛
と過多月経が、どれほど障害になったか分りません。自律神経失調症の時は、どこの臓器が悪い
と特定できるものではなく、この臓器を取れば、それで治る病気であれば、どれだけ良いだろう
と何度も思いました。そのくせ、腺筋症のような子宮という臓器さえ取りさえすれば、大部分の障害
は取り去れる状況になると何とか臓器を残す方法はないかと考えてみたり。人間て奴は(というより
も私がですが)本当に勝手なものです。

 病気さえなければ、他の人と同じように体が健康であれば、こんなに苦しまなくても済むのにと
思うことの連続でした。高校受験にしても、健康であれば、ただ受験勉強に専念すれば、それ
で済むのに、私の場合は、生理の日を気にしないといけない。次から次へと現れる予想も出来ない
症状に耐えなければならない。こんな無駄な時間がなければ、どれだけ楽だろう。皆は、私が
病気で苦しみ悩んでいる時間を青春を謳歌することや受験勉強の時間に充てることが出来る。
しかも、苦痛も感じずにそれが実現できる。何と人生は不公平なんだろう。私の人生には、無駄
が多過ぎる。これから先、こんな不健康な状態が続くとしたら、何の価値があるのだろうとうつ状態
に陥ったものです。

 婦人病の自助グループをしていると婦人病に苦しむ人の中に、うつ状態にある人が多いのに気付き
ました。ホルモン剤の副作用ということもあるでしょう。でも、それ以上に、今まで健康に自信があった
人が、自信をなくして、がっくりして、それから、うつが始まっている場合が多いように思います。それで
も、自助グループの会合やインターネットや本などから得た情報を利用して、短期間に処理することが
できる人は、そのようなうつ状態になることは少ないようです。そういうことがなくても、今の世の中は、
うつ状態あるいはうつ病にかかる人が増えているようです。

 そういう人たちとお話していると過去に無駄だと思えた時間や事柄が、全てジグゾーパズルのひとか
けら、一ピースのように思えてきました。人生というジグゾーパズルのぱらばらになったピースが、少し
ずつ私の中で、一つの固まった形になってきました。人生に無駄というものは本当にないのだなぁと
感じます。病気によって人生は変わります。ただ、その変わり方が良く変わるか悪く変わるかは、その
人の生き方によります。病気は、語弊はあるかも知れませんが、ある意味、人を大きく成長させます。
人の痛みや苦しみが理解できるようになります。健康であれば、気が付かないままのことに、気が付く
ようにもなります。とても人間性が高まります。

 今、こんなことは無駄だと思っていても、それがいつ光を放つ存在になるか分りません。インターネット
を始めた時は、腺筋症のホームページを作るのも無駄なことかも知れない。他のサイトで、腺筋症の
人と話をできればそれのではないか。第一、ホームページを作るのも面倒臭そうだし。などと思っていた
のに、こうして3年と8ヶ月もホームページを続けています。私のしていることは、小さなことですが、無駄
ではなかったと思います。それにしても、腺筋症のサイトって、あまり増えてくれませんね。それが、とって
も残念です。

 皆さんも、腺筋症のサイトを作ってみませんか?

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