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今夜の番組チェック

第百六十一章 スイッチ(活性化)

 
遺伝子について書かれた本を読んでいると、人が病気になるかどうかは遺伝子が活性化されるか
どうかにかかっているかにあるとあった。例を挙げると一卵性の女児の片方には知能の遅れが見られ
るが、その片方にはなかった。調べてみると知能の低下に関係する遺伝子が活性化されていなかった。
つまり知能低下を引き起こすスイッチが入っていなかったという。このことから、遺伝子の活性化は、誕生
時に全く偶発的になされることが分る。

 知能低下に限らず、ある人間が病気になる遺伝子を生まれつき持って生まれてきたとしても、その遺伝
子のスイッチが入り活性化されることがなければ、何の不都合も感じず健康なままでいられることとなる。
上記に挙げた誕生時に偶発的に発生する遺伝子の活性化とは別に生まれてから段々と年を重ねると共に
遺伝子が傷付けられて、それがある一定の量に達して遺伝子が活性化されて病気になるものの方が数と
しては多いはずだ。

 腺筋症も私のように初潮時からどうも始まったという場合は、生まれつき遺伝子が活性化されていた
のではないだろうか。そして、大人になって30歳を過ぎてから、あるいは出産後に腺筋症となったという
人の場合は、年と共に遺伝子が傷つき腺筋症となる遺伝子のスイッチが入った例ではないだろうか。
例え腺筋症の遺伝子を先天的に持っていたとしても、腺筋症の場合は生理が始まる前の期間、ある程度
の時間の余裕がある。その時間を利用して腺筋症にならないで済むワクチンみたいなものが出来れば
いいなぁと思う。もちろん、内膜症や筋腫、その他の病気も事前に発病を防げる方法が開発されたら、
どれだけ充実した人生となることだろう。

 それにしても人間て何で長生きしたとしても、たったの百年くらいしか生きられないのだろう。千年、二
千年生きていれば、もっと世界は平和になるのではないかと思う。折角、ようやく人生とは人とは何かと
いう域に達した頃に老人であったり死の間際であったりする。 これからこの経験を活かして世の中の
役に立てると思ったら死んでいかなければいけない。千年生きれば、人間はもっと広い視野と心で社会
を作るのではないだろうか。

 その反対に悪い人が増え過ぎて、地球が滅亡の危機に瀕するかも知れないなぁ。

第百六十二章 お任せしたくない患者

 
北海道まりものおしゃべり会で、いつも出るのは、自分が受けられる範囲内の名医と良い病院を
紹介して欲しいということだ。気持ちは良く分る。北海道まりもの会員が良いと思う病院と医者の名前
を何個か挙げてみる。その繰り返しだ。インターネット全盛の世の中にHPやブログを訪問してみれば、
自分の病気に関しての知識を得るのは、そう難しいことではないだろう。自宅にいながら好きな時間に
パソコンの前に座り、聞きたいことがあれば掲示板に投稿してみればよい。インターネット世界は、情報
を収集するには、とても便利で有用なのものだ。しかし、いくらHPやブログを訪問しようが、私自身に
ぴったり合った医者や病院、そして病状に関する適切な治療方針を的確にアドバイスしてくれるところ
はない。特に具体的に病院や医者の名前についての情報を得ることはそう容易ではない。

 賢い患者は、書店で病気に関する書物を買い集めて読み込むだけではなく、自助グループも利用
する。インターネットももちろん利用する。北海道まりもは地方の婦人病の自助グループだ。従って、
かかった病院の医者が提示する治療方針に素直に従う、お医者様に全てお任せの患者以外の人た
ちがやって来る。そして自分に有利な情報を得て帰って行く。東京や横浜などの自助グループと違い、
地方にある北海道まりもみたいな弱小自助グループなのだが、北海道に住む婦人病の医者にお任せ
したくない患者にとっては、ほっとさせられる存在となっているようだ。もっとも、駄目で元々だ。あるの
ならちょっと覗いてみよう。どうせ患者同士の集まりだから、医者から得るほどの医学の知識は期待は
できないと思っているのだとは思う。

 こんな賢い患者だが、自助グループからの情報と自分が収集してきた情報を総合して、自分なりの
答えが出た途端に、自助グループもそれまでの情報もあまり必要がなくなるようだ。後は信頼できる
医者にかなりの部分お任せの治療となっているのではないだろうか。北海道まりもを運営しつつ、おしゃ
べり会にやって来られる人たちと沢山接しながら、何か納得できない思いがしている。

 賢い患者って何なんでしょう。真に賢い患者は、今自分が罹患している病気に関する情報だけでは
なく、健康全般に関する知識や情報に関心を抱き、より良い医療を考えて行動するものではないだろう
か。目先の病気の治療方針が決ってめどがつけば、それでおしまい。そういう人が多い。それでは日本
の医療も自分の健康維持にもよくないと思う。もっと広い視野で医療を皆さんが考えていけばと思っている。

第百六十三章 専門家 

 
医療に限らず教育や経済についても、何とか博士とか何とか大学教授が、テレビの番組で、専門家
として何がしらの偉そうな、良く分っているようなコメントを述べる。それを聞いているコメンテーターと
呼ばれる人たちは、事前にさほど自分なりに調べるような勉強もなしに、思いつきで自分の意見を述べ
ている。そしてたいした時間検討することもなく、次の話題へと移って行く。最後にこれは見過ごせない
大事な問題です、としたり顔でメンイキャスターが締める。

 この場合の専門家の位置は何かと言えば、マスコミは一般の人たちと違い、この問題に関しては
深い知識と視野を持っているので、無知な一般の人たちに正しい判断を得るための知識を与えて
あげましようというものなのだろう。しかし、この専門家というのが怪しいと私は思う。論理だけで専門家
と称している専門家から実体験豊富な人たちまで様々な人たちがいる。実際に体験している専門家の
話しをじっくりと聞いてみたいと思う。

 さて、ここで腺筋症に関してだが、日本国内ではその知名度と平行して、腺筋症に関する専門家が
少ない。知名度が高い筋腫や内膜症に関心を寄せる産婦人科医は多いようだが、不妊とは無縁で
出産後に起きて、基本的には経過観察で最終的には子宮全摘しか手はない。そう思われている
だろう腺筋症には、不妊治療や最先端の腹腔鏡下手術の出番もあまりないので、医者としての面白み
に欠けるのだろうか。その点から言っても、腺筋症は未開拓の分野で研究しがいがある病気だと思う
のだが、専門家となる人たちの数は増えていないようだ。

 腺筋症の知名度が上がらないのも、マスコミに登場しないのも、痛みや出血がひどくても、腺筋症が
40歳以上の出産とは無縁な女性としてはもう既にお役目を終えた女性たちの病気だとの思い込みが
真実だと信じられているせいではないだろうか。

 腺筋症の専門家がもっともっと増えて欲しい。そして腺筋症が内膜症や筋腫と同じようにマスコミで
取り上げられてくれたら、どんなにか腺筋症で悩む人たちは救われることだろうか。いちいち私は腺筋
症で、腺筋症とは〜〜という病気です、という面倒臭い説明をせずに済むようになることだろう。腺筋症
を有名にしたい!ものだ。

第百六十四章 情報提供は大切だが 

 
安倍晋三氏が書いた『美しい国』を読んだ。さらっと読めるがあまり頭に文章が残らない。一体、美しい
国、美しい日本人って一体なんだろうか。そんな思いだけが残った。島国日本人は国際状況に疎い。英語
が喋られないので外交がへた。その反面、島国の中でほぼ単一民族で平和にやっていかないといけない
ことから、他人を思いやる優しい心があった。アメリカのような多民族国家では、日本のような語らずとも
言葉にはないその場の空気を読む、建前と本音を使い分けるような曖昧さは混乱の元となる。だから、
全ての人が分るようにと合理的に処理して言葉として残す文化が出来たのだろう。

 私がインターネットを始めた頃、1999年と今とではインターネットででも、自助グループででも、
問い合わせしてくる人の質が変わった。最近は、自分に関する情報は殆ど出さずに人に詳しい
情報を求める人たちが増えてきている。個人情報保護法の影響だろうが、納得がいかないほど
のプラバシーの保護だ。そんなに個人情報の漏れを心配するのなら、HPの管理人宛てに個人的
にメールを出さなければよいと思うのだが。北海道まりものおしゃべり会に来ても、名前を名乗る
とも拒否をして、最低限の会話から自分にとっての良い情報を得ようとする人もいた。「私はこの場
にいないものとしてお話を続けて下さい」と言う。この人たちの頭の中は一体どうなっているのだろう
かと思う。

 利用をして自分なりの結論が出てしまえばいいということのだろうか。情報提供は大切だが、自分の
情報提供は一切しない人たちの場合は、どうなのかと思う。彼女らは、結局、自分の個人情報を
隠し通しつつ、極力他人の実に大切な個人情報を具体的かつ詳細に知りたいと願っている。この
矛盾に気が付いてはいないのだろうか。

 最近の自分さえよければいい人たちに戸惑うことが増えてきている。

第百六十五章 布団が重い

 
布団が重い。そう感じる時が年に何度もある。冬特に寒い日には布団を重ねるのだが、
その布団の重さがずしっとくる。そんな時は、貧血がひどい時だ。心臓の肥大はないと言われた
が、貧血のせいで心臓への負担が増しているのだろう。心臓に関する本を読んでいて、「布団が
重い」は心不全からという文章を目にして、私の心臓もかなり疲れているのだろうなと思った。

 腺筋症の痛みと過多月経からくる貧血のつらさを両天秤にかければ、とにかくこのつらい痛み
を何とかしたい、という気持ちが強い。だから、貧血の程度がかなりひどくなり、息苦しさに見舞わ
れない限り、ちょっと疲れやすい・息切れがする・めまいもする。そんな程度で心臓の大変さまで
には頭が回らない。しかし、心臓の本を読んでから、布団が重いと感じる時は、鉄剤を少し多めに
飲んでみるとかするようになった。

 貧血は健康になってはじめてその深刻さが分る。痛みの前では、貧血の苦しさも隠れてしまう。
鉄剤を飲むと便秘になったり胃腸の具合が悪くなったりするのだが、それ以上に鉄は体に必要な
ものだ。

 あなたは、布団が重いと感じる時はありませんか。その節には心臓にご注意下さい。

第百六十六章 格差社会

 
格差社会は、当然ながら医療にも影響を与える。北海道まりものおしゃべり会に来られた方
は、内膜症持ちで本当はそろそろ子供が欲しいのだが、パートナーと共にフリーターで内膜症
なしでも子供を持つことは経済的にどうかと思っていると言っていた。病気に関しても病院へ行く
時間や治療費などもままならないので困っているという。彼女と会員は色々と話しをしたが、
格差はますます広がっていると思った。

 人間健康であればと思う。健康でない場合、一生懸命に働いてお金を稼ぐことが出来ず、
病院へ行くのも時間やお金に困る。アメリカには及ばないまでも世界的には豊かな日本の
中で働いても働いても結婚して子供を産み育てることが不安になる社会て、何だろうと思った。

 能力があるから給料が高いというわけではない。真面目にきちんと働けば、普通の生活が
できる当たり前の社会になって欲しいと思う。大リーグのイチローやサッカーのベッカム選手の
年俸が異常だと感じるのは、小数派だろうか。彼らは確かに野球やサッカーの名選手だが、
そんなに価値がある仕事をしているだろうか。自殺をしようといる女性をみを自らの身を呈して
助けた警察官の方が高給取りであっていいと思う。

 資本主義での格差社会には大いなる矛盾が渦巻いている。北海道は本当に景気が良くない
なぁ。全国の景気が良くなってきても北海道までには届かない。地方と都会の格差は経済だけ
ではなく政治も医療にもどんどん広がってきている。

 腕が良いと評判の産婦人科医が、次々と手術はしない個人病院を開業している。あの先生に
万が一の時は手術をして欲しいと望んではいても、もう手術はしていません、と断れることが多くな
っているようだ。そして地方からどんどん産婦人科が消えている。開業するのは札幌市内ばかり。
医療提供の場の格差もうんと広がっているようだ。

第百六十七章  35歳

 
昔は、30歳でマル高と言われていたが、今は35歳がマル高と言われているようだ。不妊
治療医によれば、30歳の女性でも20歳代の女性に比べると卵巣の中にある卵の数がぐっ
と少なくなっているという。ましてや35歳ともなれば、かなりの卵の数の減少が見られるという。
だから、子供が欲しければ30歳までに一人は子供を産んでおこうと産婦人科医は言うようだ。

 しかし、20歳代で贅沢でもなんでもなく、この人との間の子供ならば産んでみたいと思うよう
な機会に恵まれた女性はそう多くはないだろう。いくら最終的には子供が欲しいと思ってはいて
も、誰の子供でもいいというわけではない。20歳代に子供を産むのがいいからとこの程度の男
ならばと妥協して出産をする人はまずいないだろう。

 結婚をする年齢が上がってきていて、結婚時に既に35歳を過ぎている場合が増えてきている。
当然ながら40歳近くなって初めて出産を体験する人や不妊治療に取り組む人も増えている。
そのことが女性のわがままだと男性は思っているのかも知れない。産婦人科医もそんな女性に
冷たい気がする。

 内膜症や腺筋症、筋腫の人たちが産婦人科でそう診断を受けた時に浴びせられる言葉の中
に垣間見える「女は子供を産む機械に過ぎない」という柳沢厚生労働大臣と同じ意見を持っている
と思われる産婦人科医たち。「何でもっと早く結婚して子供を産んでおかなかったの?」「子供を
産めば良くなる」「今頃になって子供が欲しいと言ってもね。今まで好きなことやってきたんでしょう」
と何でそんなことまで言われないといけないのかと思う。

 産婦人科医の態度が35歳を過ぎた頃から冷たくなり、40歳を超えると子宮の病気は全て
全摘しておしまいだという気配を感じてしまう。妊娠・出産に向けての治療にはあんなに情熱を
注いでいて熱心なのに、40を超えた女性にはやけに素っ気無い。あまり興味もないのだろう。
産科に比べると40歳を過ぎた婦人科の患者は若さも可愛げもなく、その子宮からは何も新しい
ものは生まれてこない。筋腫も内膜症も腺筋症も新鮮味に欠ける病名だ。

 人は、男も女も35歳超えてからが味が出てくるんだぞ〜。

第百六十八章 ただより怖いものはない

 「ただよりも怖いものはない。」そんな言葉を浮んだ。北海道まりもは、その名前の通りに北海道
の札幌市を中心とした良性の婦人病の疾患の自助グループだ。元々は、横浜に本部がある「たん
ぽぽ」の北海道おしゃべり会として産声を上げた。それが独立して今の北海道まりもとなった。
「たんぽぽ」の北海道おしゃべり会からスタートしたから、「たんぽぽ」のように隔月に機関誌を発行し
たり、講演会を開いたりする力はない。奇数月の隔月の日曜日におしゃべり会を開くこととHPを持って
メーリングリストをするだけの会だ。会合には一回につき1000円ほど会場費がかかるが、それ以外
はお金はかからない。その会場費も一度会費を1000円ほど取っていた時期があったものを使って
いるので、基本的におしゃべり会に参加した人からも一切お金は頂いていない。いずれお金が底を
尽いたら、またその時は参加者からお金を頂くことになると思う。

 おしゃべり会について問い合わせがあったり、実際におしゃべり会に参加した人たちから、お金は
いらないのですか?と尋ねられることも多い。その度に「今のところはいりません。頂いていません。」
と答えるのだが、その度に、その質問した人たちが、どうやら冒頭の「ただよりも怖いものはない」の
ではないかと不安に感じいらっしゃるようなのだ。何か物を売りつけるつりで表向きは婦人病の自助
グループの会合を装っているのではないか。あるいは宗教ではないのか。宗教なんかでは、その時
の話題を利用して人を惹きつけておいて実は・・というのがあるので、それではないかと疑いを抱く
ようだ。

 お金があるうちはそのお金を使っていこうという単純な発想なのだが、無料だから信用ができない
会だと不安に感じておしゃべり会へ来られない人もいるのかなと思う。北海道まりものHPを見て頂
ければ怪しい会だとは思わない・・・と信じているのだが、はて?ちなみに小部屋は北海道まりもが
たんぽぽから独立する際にHPを作った時に、それまでメールしかしたことがなかった私が練習用に
するのならば、まずは自分の子宮腺筋症についてのHPを作ってみましょうということで作ったものだ。
今は、北海道まりもよりも個人的な練習用のHPである子宮腺筋症の小部屋の管理で忙しいのは、
皮肉な事態だ。

 ただが有料になったとしても地方の地元の自助グループの運営は厳しい。お金よりもまずは人手が
足りないのだ。来られる方は皆、こういう会は絶対に必要です、続けていって下さいと言うのだが、
どなたも自助グループには参加して活動はしてはくれないのだ。それでは会は続けられない。私が
止める時に同時に会も消えていくのだろうなぁ。 

第百六十九章 神経

 宇宙飛行士は早く老化するか、という本を読んだ。宇宙飛行士は無重力生活を強いられる。
宇宙空間での数週間は地上での数年に相当するほどの骨や筋肉の低下を招くという。
宇宙飛行士は他の人たちに比べて知性も体力も優れているし、トレーニングも続けている。
そんな健康な人たちが、宇宙に行くことによって短期間のうちにまるで老人になってしまったか
のような体の変化をしてしまうという。私たちは、地球上にいて地球の中心に体が引っ張られて
いる重力というものを殆ど意識しない。

 人の体は若い時は重力など気にもせずに、ぴょんぴょん飛び跳ねてみたりもする。肌もぴちっと
重力の影響なんて何のそのだ。若い時は重力をあまり感じたりはしない。しかし、若くても私の
ように過多月経がひどくなったり痛みが強かったりすると体を動かす時に重力の存在を物凄く
感じる。朝布団から起き上がる時に重力に打ち勝つの容易ではない。年を取ると顔の肉も体の
肉もおっぱいも皆、地球の重力に逆らうことなく下へ下へと垂れ下がっていく。

 老化は年を取ることではなく、人が年を取るごとに段々と重力に逆らわない生活を送るように
なることから生じるものだというのが、この本の著者の仮説だ。年を取るにつけれて歩かずに自動
車や自転車に乗るようになる。運動もしなくなる。それがいけないという。

 重力に一番敏感なのが骨で、その次にその骨を支える筋肉だ。そして脳も神経も衰える。
当たり前のことだが気になることがある。それは腺筋症の痛みの変化だ。若い頃は、背中、
腰とお尻の境目に鋭い痛みがあった。それが年を取るにつれて痛みが段々と体の内側に
移動していくように感じるのだ。今までは手で触ると痛みのつする場所を直接押さえること
ができた。それが、最近ではそこではない、もっと奥に痛みがあるぞというような感じにな
ってきている。そして痛みもそこではなくて、そこら辺と痛む場所の面積が広がり、漠然と
してきている。これって神経の老化かな?と考えたりもする。

 脳みその老化、姿形が老化するのは当然で仕方がないなんて思っていたが、神経も
体なんだから当然老化するってことには考えが及ばなかったなぁと、この本を読んでそう
思った。もっともっと老化すれば腺筋症の痛みも感じなくなるのかも知れない。でも、それ
って歓迎すべきものではないよなぁ。

 生物的に年は取っても、無駄な老化を進めないために、できるだけ重力に逆らう運動を
していきたいなと思っている。

第百七十章 腕 

 最近、慢性的な貧血のためかあおむけで寝ていると真夜中に息苦しくなってしまう
ことがある。そんな時は、横になり腕を立てて、そこに頭を載せて眠る。そうすると楽に
なる。喘息の時は、起座呼吸と言って上半身を立ててしか眠れない。貧血は恐ろしいもの
だと知ったのは、産婦人科に初めて診察を受けて生理を止めた時だ。生理がなくなり、
それと共に鉄剤での貧血治療をした。貧血の時は、貧血だから動悸がする。朝起きられない。
動くと息が苦しい。頭が重い。しかし、そんなものだと思っていた。しかし、貧血が良くな
ってくると気持ちが明るく晴れやかになってきた。あといつも背中に張り付いていたような
重苦しさが抜けてきた。そしてまずなによりも驚いたのは自分の頭で物事を考えていなか
ったことに気が付いたことだ。

 自動人間というか日常慣れた事柄をただ続けているだけで精一杯だったなと貧血だった
頃の生活を振り返ってみて、そう感じる。意欲とかも出ずに、ただ漫然と一日を過ごしていた。
貧血とは本当に恐ろしいものだ。貧血は体全体に及ぶ。当然一番血液を必要とする脳にも
悪い影響が出るのは当然だ。洗脳状態にあるかのような生活を続けていたなと今考えると
思う。

 横になり腕を立てて眠ると腕が痛くなってくる。貧血を治そうと鉄剤を飲むと便秘になって
しまう。でも、飲まなければ具合が悪い。鉄剤を飲むのがつらいからと子宮を全摘した筋腫
の人たちがいたが、その気持ちがよく分かる。痛みもつらいが貧血もつらいものだ。貧血が
続くと腕が痛くなるなんて、医者は知っているのだろうか。それとも、こんな人は私だけなの
だろうか。

 

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